2006年05月03日(水)「いざ対馬へ!」2006/05/03 16:12

 コースは、自宅→広島IC→山陽自動車道→山口JCT→中国自動車道→王子PA(給油)→九州自動車道→(事故・渋滞×2)→福岡IC(5350円)→福岡都市高速(600円)→築港IC→ 博多港10:35→(九州郵船フェリー)→対馬市厳原港15:30→厳原、厳原→R382→県道44号→上見坂公園(展望台)→厳原→県道24号→県道192号瀬浦厳原港線→ 瀬浦→県道24号→美女塚→豆酘→豆酘崎→豆酘→県道24号→浅藻→厳原

 いよいよ対馬ツーリングの始まり。離島ツーリングは本当に久しぶりになる。1994年の屋久島以来12年ぶりだ。時間がたっぷりあれば壱岐も一緒に回ってやろうと考えていたが、時間不足のため断念。目的地を対馬1島に絞る。天気も上々。3連休全てが晴れの予報なのでワクワクしてくる。

 5時25分自宅発。もう既に十分明るい。これから福岡まで一気に高速走行だ。博多港を10時に出航するフェリーに間に合えばよい。山陽道を走っていくが、さすがにゴールデンウィーク。交通量が多いのでとても走りにくい。ちょっとSAに寄ろうと思っても、SAの手前から4輪が数珠繋ぎで駐車場待ちをしている状態だ。

 結局、下松SAでの給油は諦めて王司PAで給油した。ここもPAのアプローチから給油待ちの4輪がいたが、頭を下げて途中に入れてもらった。中国道に入っても交通量は多い。関門橋の入り口で渋滞。おかしいなと思っていたら、事故だ。7kmほど4輪の間を走行して抜けた。疲れたなと思っていたらまた事故渋滞。次も7kmほど4輪の間を走行して抜けた。

 渋滞もあったせいか、博多港に着いたのは9:15分ごろで出港45分前だった。ターミナルビルは出港を待つ人や車で相当ごった返していた。乗船手続きのため待ち行列に並ぶが、とても出港時間に間に合いそうにない。ほどなくして係員が、バイク&自転車は桟橋へ誘導するアナウンスをした。それに従い桟橋に並ぶ。

 桟橋の係員が、現時点で乗船手続きが出来ていないバイク&自転車は乗船不可と言っている。冗談じゃない。我々は係員の指示に従ったまでだ。聞くところによると、バイクを固定するロープの数が足りないらしい。バイクと自転車を合わせて、あと1台か2台しか積めないらしい。これまでにそんなに多くのバイクを詰め込んだ訳ではないのに。しょうもない。

 CB750の兄ちゃんは、これらのやり取りに業を煮やし、かなりキレていた。そりゃそうだ。このままだと本当に積み残されそうなので、旅行会社で事前購入しておいた旅客2等のクーポンを係員にちらつかすと、乗船させてくれた。最後の最後にクーポンの威力が発揮された。

 船内に入ったら入ったらで修羅場が待っていた。2等船室は既に乗客で満杯。通路という通路も満杯。腰を下ろす所もない。気温も低いので甲板には行きたくなかったがしょうがない。右舷前方に50cmの隙間を見つけてもぐり込んだ。しかし寒い。常に風速10m以上の海風と波しぶきが当たって冷えまくりである。カッパをバイクに残していたので失敗だった。

 結局、1時間半ほど粘ったが断念。トイレのついでに場所を変え、室内で場所を探す。しかし、まともな場所は空いていなかった。が、車両甲板へのアプローチの階段付近に2m×50cmのスペースを発見。壱岐港に着くまでそこで横になっていた。薄暗く快適な場所ではなかったが、文句は言えない。寒くないだけマシだ。

 壱岐でかなりの乗客が降りたので、2等船室も十分に空いた。しかしまだ2時間あるので2等指定に追加料金800円を払って変更してもらった。定員の半分程度の余裕状態で対馬厳原港まで過ごすことが出来た。海はよくうねっていて、船はよく揺れた。下船前に車両甲板の船員に聞いたが、この時期にしてはよく揺れたとのこと。とは言え、まだまだ凪の部類らしい。恐るべし。

 厳原に着いて今日の宿・金石館を探す。地図で確認した場所付近で見つける。チェックインしてまだ時間があるので、一服して走ることにする。ロードマップを眺めて、厳原の近くにある展望台と南西海岸部の岬を目指して走ることにした。寝不足のためか頭が痛い。

 まずは上見坂を目指す。舗装林道風のつづら折りを走る。4輪なら、とても走りたくはない道だ。やはりSVで自走してフェリーに乗せて運んで良かった。こんな道はSVの比較的得意な分野である。上見坂展望台はキャンプ場も含む公園の中にある。展望台に上れば、リアス式海岸で有名な浅茅湾の美しい眺めを見ることが出来た。もやがかかっているので、はっきりくっきりとはいかないが、美しい景色である。

 次に島の南端部にある岬、豆酘崎を目指す。夕方になりつつあるが、日が長いので大丈夫だろう。再び厳原を経由して南下していく。相変わらず道路事情は悪い。ただ交通量が少ないので比較的ストレスは感じない。見通しも悪いが、1車線よりは広いので何とかやり過ごす。距離も短いので、四国山地を横断するR439や九州山地を横断する五家荘林道ほどのインパクトはない。

 陽がだいぶ傾いて豆酘崎着。展望台に人の気配がないと怖いなと思っていたが、駐車場には車が数台停まっていて安心する。先に歩いて丘の上にある灯台を訪れ、次に岬の展望台に向かう。行き帰りで家族連れに会ったが、その先はずっと一人。素晴らしい景色を独り占めで気分はいいが、最近は何が起こるか分からないので周囲に注意しながらくつろいだ。

 復路は、往路の山間部林道を通らず、海岸沿いを走ることにした。往路に比べて距離は長いが道幅はやや広い。たまに2車線区間もあるし見通しも良い。ペースもだいぶアップできた。日没頃には厳原の宿に着いた。今日はよく走った。

 給油1:209.4km;9.11L;22.99km/L、給油2:182.1km;6.30L;28.9km/L、走行距離:377.0km、オドメーター:13181km

祝!バルサ、リーガ優勝を決める2006/05/04 12:01

」  リーガ第35節の残り試合では、2位のバレンシアが意地を見せ勝利。第35節での優勝はなくなったが、いよいよ迎えた第36節。バルサはアウェーのセルタ戦だ。バルサが勝てば文句なく優勝。1時間試合開始時間が早いバレンシアが引き分け以下なら、ここでバルサの優勝が決まる。

 試合は前半バルサが優勢のまま0-0で折り返し。バレンシアが敗れたためこの時点でバルサの優勝が決定した。後半はエトーが今季25ゴール目をたたき込んで先制、1-0に。その後はバルサもエンジンを緩めて1-0のまま勝利。

 見事バルサはリーガ2連覇を達成した。リーガ序盤はもたついたものの、11月からはリーガ14連勝、公式戦18連勝を記録して一気にリーガの主導権を握った。アウェー、サンチャゴベルナベウでのクラシコでは0-3でライバルのレアルマドリーを粉砕。その後は多少危機はあったものの、ライバル達の自滅もあり、おおむね安定して勝ち点を積み重ねた。

 シーズン開幕直前にガンペール杯をカンプノウで観戦して以来、バルサには攻撃的なサッカーで楽しませてもらった。まだリーガ残り3試合と、世紀の大一番チャンピオンズリーグの決勝が控えている。チャンピオンズとの2冠、ぜひ達成してほしい。

2006年05月04日(木)「眺めの良い展望台&岬めぐり1」2006/05/04 16:13

 コースは、厳原→R382→県道24号厳原豆酘美津島線→小茂田(元寇古戦場)→県道24号→城山(金田城跡登山口)→R382→万関橋→メボシマ山(展望台)→ 浅茅パールライン→橋(展望)→鳥山(港行き止まり)→R382→豊玉→和多都美神社→烏帽子岳展望台→県道232号唐崎岬線→唐州(港)→廻(港行き止まり)→ 佐保→志多浦→小綱→銘(港行き止まり)→大綱→上里→R382→峰→県道48号→木坂→木坂海神神社→青海海岸→津柳→上県→女連→鹿見→県道189号→ R382→仁田→井口浜→千俵蒔山(展望台)→異国の見える丘展望台→井口→R382→佐須奈

 今日は対馬ツーリング第2日目。厳原から景色の良い展望台をたどりつつ北上して行く。天気も良くツーリングのハイライトとも言える行程である。まずは、厳原のある島の東海岸と反対側の西海岸に向かう。厳原から西海岸へ島を横断する林道は通行止めなので、いったん県道24号経由で海岸線を通り小茂田へ。元寇古戦場を目指す。

 県道24号はしばらく2車線の新道が続いていたが、ほどなくすると1~1.5車線道に。見通しも悪い。救いは交通量の少ないこと。対向車にすれ違うことも少ないし、追い越す車はほぼ皆無だ。海岸沿いの道から見える海はどこまでも青い。暑くもなく寒くもない。ツーリング日和。

 小茂田はひなびた漁港だった。漁港のすぐ側に神社があって、元寇古戦場の看板がいくつか立っていた。神社の敷地には土俵があった。観光客は誰もいない。のどかな海を眺めていても、鎌倉時代に元の大群が攻めてきたことは想像できない。

 県道24号を引き返し、金田城跡へ。城山展望台と言って大変眺めがよい山の上にあるのだが、バイクを降りて徒歩で1時間以上かかるので入り口まで行って引き返した。R382に戻って浅茅湾を周遊することにする。明治時代に海軍が掘削した瀬戸にかかる万関橋に寄った。海岸線の入り組んだ浅茅湾は真珠の養殖も盛んらしい。複雑な海岸線を見渡すことのできるメボシマ展望台に登り、景色を楽しんだ。

 農道の浅茅パールラインを走る。走りながら景色の良いスポットは見つからなかったが、途中の橋からの眺めは大変良かった。行き止まりの港・烏山で折り返す。豊玉の和多都美神社は鳥居が水没する。規模は違うが、世界遺産・宮島にある厳島神社の雰囲気を漂わせている。ここにも土俵があった。裏山になる烏帽子岳展望台からの眺めはすごかった。この周辺の最高峰らしく、360°ぐるりと海山の景色を見渡すことができる。リアス式海岸の浅茅湾が手に取るように見える、素晴らしい眺めだ。

 岬を目指す旅なので、浅茅湾の入り口の岬・唐州崎へ寄った後、峰町の木坂海神神社へ。観光客はほとんど皆無。本殿は50mほど丘の上。雰囲気のある神社である。青海海岸展望台からの眺めも爽快である。こちらは東シナ海を遠望。とにかく青い海だ。丘陵地には段々畑や牧場もあり、そこから見える青い海も美しい。

 上県の千俵蒔山は標高287m。たいして高くはないが、海岸部から立ち上がった周辺の最高峰なので、頂上からの眺めは最高である。風が強い所らしく、風力発電機のプロペラが2機、勢いよく回っている。観光客は皆無。30分の滞在中、ツーリングのスクーター1台が訪れたのみだった。

 佐須奈の宿には早いうちに到着。まだ頭痛がするので無理せず落ち着いた。今日も昼食もとらず、狭い道をひたすら走り回ったので疲れた。宿の人たちは素朴ないい人だった。

 給油:226.1km;9.7L;23.3km/L、走行距離:226.6km、オドメーター:13408km

2006年05月05日(金)「眺めの良い展望台&岬めぐり2」2006/05/05 16:14

 コースは、佐須奈→R382→大浦→県道182号→鰐浦→韓国展望台(天然記念物・ヒトツバタゴ自生地)→豊(神社)→比田勝→県道39号上対馬豊玉線→ →舟志→琴(天然記念物・琴の大銀杏)→小鹿→県道56号上県小鹿港線→仁田→越高→志多留(志多留貝塚、風景)→仁田→R382→ 昼食(ラーメン月亭:キムチラーメン&チャーハン;1050円)→大久保→県道48号→佐賀→県道39号→浦底→R382→小船越→橋(展望)→橋(展望)→ 赤島(港行き止まり)→R382→浅茅山登山口(行き止まり)→R382→厳原(八幡神社、万松院、県立対馬歴史民俗資料館、武家屋敷跡、半井桃水生家跡)

 佐須奈から上対馬・鰐浦の韓国展望台へ。トイレや自販機も備えた観光地だが、観光客は観光バスに乗った一団だけ。展望台からは対馬海峡が見えるが、この時期はもやがかかっているため、韓国は見えない。地元のおじさんによると、秋から冬にかけてはよく見えるとのこと。釜山の夜景もきれいらしい。

 展望台から鰐浦の港がよく見えるが、斜面の木々に白い花が点在しているのが見える。これが天然記念物のヒトツバダコ。モクセイの仲間らしい。この鰐浦には大規模な自生地があることで有名なのだ。初めて知ったが、これもツーリングの楽しみの一つ。白くかわいらしい花だ。

 対馬最北端に近い集落・豊の神社に立ち寄り、比田勝はパス。今度は東海岸を南下する。ずっと1.5車線道みたいな道が続く。さすがにこちらは交通量は増えて、好きに走れなくなった。琴にある大銀杏を観光。樹齢1000年以上、ずいぶんくたびれた感じだが、まだまだ新緑を身にまとって元気に生きていた。

 小鹿から島を横断する林道を通って再び西海岸の仁田へ。林道らしい見通しの悪い狭い道だったが、距離も短く交通量も少ないので大したストレスにはならない。ほどなく走ると仁田へ。そのまま突っ切って海岸沿いの道を志多留へ。今日は風が強い。志多留はひなびた風景がよいらしい。集落に入ってもほとんど人気はない。もちろん観光客は皆無。貝塚もあるが、観光用ではないらしい。

 仁田の郊外にあるラーメン屋で昼食の後、再び東海岸へ。見所はなかったが、淡々と走る。R382に合流の後、東海岸の岬(島)、赤島へ。尾根道を走り、眺めの良い瀬戸にかかる橋を2つ渡って赤島着。神社に立ち寄り、バイクによる観光は終了。あとは厳原に戻って、厳原の町中を観光するのみ。

 まずは万松院。鎌倉時代から明治時代まで対馬を統治した宗氏の廟所である。徳川歴代将軍の位牌もあった。杉林に伸びる石の階段を上った先には歴代藩主の立派な墓があった。次に訪れたのは八幡宮神社。神社内に3つの神社?があって、祭神はそれぞれ戦国キリシタン大名の妻・小西マリア、安徳天皇&菅原道真、須佐男命とバラエティに富んでいる。

 県立対馬歴史民俗資料館では、朝鮮通信使の歴史展示を見た。今時珍しく入館料は無料。楽しみにしていた朝鮮通信使絵巻は一部の未公開で残念だった。樋口一葉関連で半井桃水の生家にも行ってみた。このあたりは江戸時代の武家屋敷跡らしく、石垣がよく残っていた。ただ当時の屋敷は見あたらない。少し離れたところにある武家屋敷跡を見学して本日の観光は終了。午後や早くに厳原に着いたので、こんなものだろう。

 給油:168.3km;6.8L;24.75km/L、走行距離:168.4km、オドメーター:13577km

2006年05月06日(土)「対馬ツーリング締めくくり」2006/05/06 16:15

 コースは、厳原→厳原港8:50→(九州郵船フェリー)→博多港13:35→築港IC→福岡都市高速(600円)→福岡IC→九州自動車道→中国自動車道→山口JCT→ 中国自動車道→鹿野SA(GSなし)→吉和SA(給油)→広島JCT→広島自動車道→広島北IC(5000円)→R191→飯室→県道268号線・安佐動物公園前→ 県道38号線→R54→自宅。

 天気予報によると今日は雨。残念ではあるが、観光は終了したのでよしとしよう。厳原港からフェリーは予定通り出港。天気は既に雨。博多からの高速雨中走行が思いやられる。フェリーは壱岐から満船になるらしいが、対馬からはまだ余裕がある。復路は2等指定を予約していたので、早々に自分の場所をキープして就寝態勢に入る。

 壱岐までは時々大きく揺れたが、往路ほどではなかった。ずっと船室内にいたので寒くもない。壱岐からは満室になったが、特に影響はない。ほぼ定刻通りに博多港着。すぐに都市高速から九州自動車道に乗る。

 天気は雨。それもしっかりとした雨だ。連休中なので交通量は多い。バイクによる雨中走行時にはいつも思うのだが、4輪がうらやましい。しっかり着込んでいるので寒くはないが、とにかくうっとおしい。降ってくる雨と前走車のしぶきでヘルメットのシールドは常に視界不良である。

 路面にも所々水たまりができていて、滑りやすい。ゆっくり走ればいいのだが、実は今夕、地元でサンフレッチェの試合がある。途中からでも観戦に行きたいため、少々先を急ぐ。雨もあり、休憩時間はほとんど取らなかった。防水対策は万全と思っていたが、いつのまにカッパの裾から雨水がツーリングシューズに浸入していて、シューズの中は水浸し。気持ち悪い。

 給油による停滞を除けば、ほとんどノンストップで予定通り自宅着。厳しい走行だったが、我ながらよく走った。もちろん、試合観戦にも出かけることができた。試合は勝利。気分はいい。

 給油1:257.2km;10.9L;23.6km/L、給油2:67.9km;2.89L;23.49km/L、走行距離:317.4km、オドメーター:13894km、全走行距離1090km

今シーズン初勝利!2006/05/07 11:14

 アウェーの大宮戦でサンフレッチェ広島は今シーズン初勝利をあげた。旅先だったのでテレビの速報番組で知ったのだが、やはり格別に嬉しいものだ。昨年から公式戦の勝利がなかったので、余計に感じる。これでJ1の順位は17位に浮上。最下位を脱出した。

 リーグ戦はワールドカップ開催のため、残り1試合で中断期間に入る。次はホームの福岡戦。現在下位に低迷しているチーム同士の対戦だ。この1勝は勝ち点3ではなく、勝ち点6の価値があるかもしれない。すっきり勝ってワールドカップを迎えたい。

サンフレッチェ広島vsアビスパ福岡 ○(1:0)2006/05/07 12:55

 対馬ツーリングを無事終えてゆっくりする間もなく、既に試合の始まっている広島ビッグアーチに向かう。雨の中をバイクでがんばって走り、何とか18時前に帰宅したので、後半の残り15分ぐらいは観戦できるだろう。テレビで確認すると前半終了時点で0-0。これなら今日はいけそうだ。終盤に何か点の入りそうな予感がする。

 ビッグアーチは雨。後半26分過ぎにスタジアム着。来場ポイントも先着プレゼントも締め切っていた。まあ、そんなことはいい。いつものシートに腰を下ろす。今日の入場者数は雨にもかかわらず12,466人。けっこう埋まっている。ハーフタイムで締め切られた数なので、これに自分1人を加えて12,467人は入っているはずだ。

 試合は後半30分で依然0-0のまま。福岡がボールを支配して、サンフレッチェがしのぐ展開。何度も危ないシーンがあったが、GK下田を中心とした守備陣が踏ん張る。隣に座っていた福岡サポーターのおっちゃんが、福岡がチャンスをつぶす度に悔しがっていた。反対にこっちは安堵していた。

 そして迎えた後半42分、センターサークル付近でボールを持った高柳がドリブルでエリアに進入。その直前にDFに倒され、PKかと思ったがエリア直前でFKをゲット。勇気のある、なかなかいいプレーだ。ボールの前には、ベットと駒野。距離も近いし、森崎浩司は交代したのでどうかなと思っていたら、駒野が蹴った。崩れかかった壁の間を抜けてグラウンダーの強烈シュート。見事にゴールネットを揺らし、サンフレッチェが先制。1-0に。

 それにしても駒野、あんたはえらい。ゴールの瞬間はスタジアムが歓喜に包まれた。自分も一緒になって叫んだ。疲れていたのに見に行った甲斐があった。サポーターの応援にも力が入り、スタジアム全体が盛り上がってきた。この流れは勝ちパターンだ。その後も長いロスタイムをしのぎ切り、試合終了。サンフレッチェは1-0でホーム初勝利をあげた。やはりホームゲームでの勝利は格別だ。

 いやはや、素晴らしい連休後半となった。3日の大宮アルディージャ戦で今季初勝利をあげ、6日のアビスパ福岡戦でホーム初勝利と連勝。勝つことがこんなにうれしいものとは思わなかった。やっているサッカーは、ゴール前を大人数で固めて少ないチャンスをカウンターでうかがう作戦。はっきり言って面白くないが、背に腹は代えられない。結果重視のサッカーである。絶対にもうJ2に降格してはいけない。気分のいい連休後半だ。

リーガ第36節、エスパニョールとのカンプノウ最終戦も勝利2006/05/07 21:29

 リーガ第36節の対戦相手は、同じバルセロナのエスパニョール。バルセロナ・ダービーになる。優勝の決まったカンプノウの最終戦。リーガの優勝カップお披露目もされる。そんなバルサを応援しようと詰めかけた観客は87,952人。今シーズンでリーガ2番目の入りであったらしい。

 試合は前半18分、エトーの突破からオウンゴールでバルサが先制。さらに後半6分には、ラーションのシュートのこぼれ球をロナウジーニョが押し込み2点目。もうこれで試合は決まった。あとは今シーズン限りでバルサを退団するガブリとラーションへのはなむけ。ガブリがシャビと交代してピッチに入り、ラーションがエスケーロと交代してピッチを後にした。温かい拍手と共に。ありがとう、ガブリとラーション。

 GKジョルケラの活躍もあり、2-0で試合終了。試合後はキャプテンのプジョルに優勝カップが渡され、カンプノウに詰めかけたバルセロニスタに優勝の報告をした。2年連続で見ることができた、いい光景だ。昨年のような大はしゃぎの雰囲気がないのは、2度目であることと、チャンピオンズの決勝を控えてるせいか。さらに大きな歓喜は10日後に訪れてほしい。

 日曜日は恒例の優勝記念パレードで選手達を乗せたバルサ・バスがバルセロナ市内を縦断したようだ。昨年は100万人の人出があったというから、今年もすごかったのだろう。優勝パレード、バルセロナ滞在中によく歩いたグラシア通りから生で見たかったな。

「キリンカップサッカー2006 -SAMURAI BLUE 2006- 日本代表vsスコットランド代表 △(0:0)」2006/05/14 22:26

 関東地方は雨。予報では終日降り続くということで少々残念である。しかし、試合のある埼玉スタジアム2002は、メイン&バックスタンドに屋根がかかっており、何とかなりそうではある。自分のシートがちゃんと屋根の下にあればいいな、と思いながらスタジアム着。相変わらず冷たい風が吹き、雨が降っているが、屋根はぎりぎりセーフだった。嬉しい。

 埼玉スタジアム2002は、これで2度目。マイ・シートはホーム側1F席のコーナーフラッグ付近、前から10列目だ。サッカー専用スタジアムなので、ピッチが本当に近い。アップが始まると選手はすぐ手の届く先にいるように見える。いつも思うが、いいスタジアムだ。広島にもこんなスタジアムがあればいいな、と思ってしまう。

 今日はワールドカップ本大会前、最後の国内代表戦だ。そのため、試合前のピッチでは気球を使った壮行イベントが開催された。山本寛斎氏プロデュースらしい。気球にぶら下がったのは、元オリンピック体操選手の池谷幸雄氏、タレントの袴田吉彦氏、俳優の照英氏、南海キャンディーズのしずちゃん。大きな気球に乗ったのはテリー伊藤氏とのことだ。

 スタジアムにFIFAアンセムが流れると両チーム選手の入場。スタンドは総立ちで、おみやげにもらったブルーのフラッグを掲げて選手を迎える。毎度のことだが、この曲を聴くと血が騒ぐ。ワクワクしてくる。国歌の独唱は、日本が郷ひろみ氏。スタンドが大きくどよめき、歓声に包まれた。歌の後に、ジャケットの内側にあるマークを見せるパフォーマンスをした時が一番盛り上がった。

 さて、このキリンカップ。ワールドカップ本大会の代表選手発表を2日後に控えてはいるものの、ジーコ監督の中では既に決定済みのようだ。そのため、この試合で代表選考が変わる可能性はほとんどなさそうである。そのため、今日は国内組の強化試合という位置づけなのか。何となく殺気だったものもなく、試合に入っていった。

 対戦相手のスコットランド代表は、先日のブルガリア戦で5-1と大勝している。最近は国際舞台で低迷しているが、さすが歴史と伝統のあるヨーロッパの中堅国らしく、選手達は強くてうまい。しかし、今日のスコットランドはキリンカップの優勝を意識しているためか、コンディションの低下を心配しているためか、前からガツガツ攻めてこない。しっかり守ってカウンターを仕掛ける省エネサッカーだ。

 日本は、先日1-2で敗れたブルガリア戦の反省から、前半立ち上がりから慎重に試合に入る。試合が進むにつれて、日本が徐々にボールをキープするようになり、連続攻撃を仕掛けていく。しかし、ボールは持っているものの、シュートが少ない。そうこう思っていたら、前半24分、加地がポスト直撃のシュートを打った。惜しかった。

 その後も日本がボールを持ち攻めていくが、今日の2トップ・久保、玉田はほとんどシュートを打てない。あまり前線で起点にもなれず、存在感も薄いのだ。ちょっと歯がゆい感じ。後半43分には、この日復活のパフォーマンスを見せていた小野が、Pエリア前から得意の足技を見せながら相手DF陣を次々とかわし、シュート。ゴールかと思ったが、GKにはじかれた。残念だったが、目の前でテクニックを見せてくれた。素晴らしい足技だ。

 0-0でハーフタイムに。後半もメンバー交代はなし。後半1分には、中沢が相手選手との競り合いでひじが入り、負傷。担架で運ばれ、坪井に交代した。中沢の負傷でスタジアムに緊張が走ったが、どうやら深刻なケガではなかったらしい。ひと安心。後半16分には、この日調子の上がらない久保に代わって巻が入る。

 後半28分には、佐藤がトップ下の遠藤に代わって入った。玉田がトップ下に下がるのか。後半40分には、玉田のシュートも枠をとらえられず。後半45分には、佐藤がもらったFKを三都主がシュートするがGKにはじかれる。そのまま0-0で試合終了。懸念された4バックの守備は無失点で合格点。攻撃陣はシュートを15本打ったものの無得点。引いた相手を崩せず残念であった。

 さて、月曜日に発表されるワールドカップ本大会のメンバー発表。どうなるかな。

ドイツワールドカップ最終メンバー発表2006/05/16 22:23

 キリンカップの2試合が終了し、15日に最終メンバーの発表があった。ジーコ監督の人選は、過去に行われた公式戦の実績や貢献度などを重視すると言われていたため、発表を聞いても大して驚かなかった。当確と言われていた久保が落選し、巻が入ったのは「そりゃそうだ」と思った。

 残念だったのは松井。フランス1部リーグのル・マンで売り出し中のテクニシャンである。フランスで地元民をうならしているプレーを、ぜひワールドカップの本大会でも見てみたかった。招集人数に限りがあるので、しょうがないか。

 応援している佐藤寿人の落選も残念であった。ただ、寿人の場合は可能性はほとんどなかったようだ。ジーコ監督の選考基準を考えると、タイプ的にも似ている大黒の前に入ることは厳しかった。これはしょうがない。つくづくタイミングの難しさを感じてしまう。

 選ばれた選手には、選ばれなかった選手の分まで頑張ってほしい。選ばれた選手達が100%の力を出し切ってチームもまとまれば、日本もきっと予選リーグは突破できると思う。本大会まで残り少ないが、代表合宿やテストマッチで連係などを深め、日本のチーム力を高めていってほしい。