サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス ○(3:0)2006/10/28 19:44

 J1リーグ第29節、サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス戦は3-0でサンフレッチェ広島の快勝。現在J1で9位とは言え、現や元日本代表選手をずらりと揃える強豪チームである。いわゆる格上相手の試合だ。過去の対戦成績も極めて悪い。しかし、名前や勢いで負けてはいけない。戦う気持ちと運動量で対抗すればいい。

 序盤はやはりと言うべきか、マリノスのペースでスタート。サンフレッチェは動きも悪く、パスミスも出てマリノスに押し込まれる展開になった。これはどうにかならないものか。そんな中、前半7分にマリノスの決定機が訪れたが、下田が好セーブ。先制されなくて良かった。これが決まっていたら、かなりやばかった。いつもながら下田は素晴らしい。

 その後も押し込まれながらマリノスペースの展開が続いていたが、前半14分ウェズレイの直接FKが見事に決まり、サンフレッチェが先制に成功。押し込まれていた展開の中での見事な先制ゴール。最初に訪れた決定機を決められたのはラッキーだった。その後はサンフレッチェの守備も安定し、マリノスがボールは支配するものの攻めあぐねる展開になった。先制してサンフレッチェは楽になった。狙っていたプラン通りの試合運びができているように見えた。

 後半立ち上がりは再びマリノスペースで始まったが、後半5分ウェズレイがマークの2人を引き連れながら中央をぐいぐい突破。左に流れて中央フリーの寿人に送り、ゴール。2-0になった。いまいち流れが良くなかった時間帯での追加点。いい感じだ。ぐいぐいと敵陣を切り裂く馬力あるドリブル。ほんとウェズレイはすごい。思わずうなってしまった。

 その後も前に出ざるを得ないマリノスがボールを支配するものの、サンフレッチェもカウンターからチャンスを作り出す。思い通りの展開だ。次第に相手の運動量も落ちてきて、サンフレッチェのボール支配率も上がってきた。終盤の苦しい時間帯、後半29分には服部がPエリアでキープし中央に送る。ウェズレイがきっちり決めて3-0に。ウェズレイはこの日2ゴール1アシスト。あんたは素晴らしい。

 試合はそのまま3-0で終了。サンフレッチェの快勝だった。素晴らしい内容のゲーム。今シーズンのベストゲームかもしれない。この日はチーム全体の運動量も多く、球際も負けないで良かった。シュートも積極的に打った。集中力もあった。前節アウェーで残留を争うセレッソ大阪にいいところなく大敗したが、こんなゲームもできるのだ。自信を持って戦ってほしい。

 これで勝ち点は33になった。下位のアビスパ福岡とセレッソ大阪が共に勝ったので勝ち点差は縮まらなかったが、残り試合は1つ減る。次節アウェーのアビスパ福岡戦と次々節ホームの京都パープルサンガ戦が残留確定に向けたヤマ場となる。いわゆる“絶対に負けられない戦い”である。仮に引き分け以上であれば、残留はほぼ決まりだろう。

クラシコは完敗2006/10/28 19:57

 ベルナベウ・クラシコは2-0でバルサの完敗。守備を固めたレアル・マドリーにカウンターで沈められた。内容もいまいち。次回カンプノウ・クラシコに期待しよう。