めでたい。嬉しい。今シーズンのバルサはスペクタクルな攻撃に加えて勝負強さも備え、凄みを感じさせるチームになったなと思っていたが、本当にチャンピオンズを制覇してしまった。先日リーガも制覇したので今シーズンは2冠。リーガ開幕前のスーペルコパ(スーパーカップ)も含めると3冠ということになる。素晴らしいことである。大変なことである。
2004年8月に日本で初めてバルサの試合を観戦してから、ずっとバルサを応援し続けてきた。まだまだバルセロニスタ歴は大変短いのだが、大好きなチームである。大好きなと言うより、あこがれに近い。あんな素晴らしいスタジアムとクラブチームが我が街にあり、2週間に1回は生で試合観戦が出来るのだ。バルセロナ市民が大変うらやましい。
昨年はバルセロナのカンプノウ・スタジアムまで試合(スーペルコパとガンペールカップ)を見に行ってきた。詳しいことは書かないが、また見に行きたい。05-06シーズンのバルサの公式戦は、スーペルコパの制覇から始まった。そしてリーガ2連覇を達成し、さらに悲願だったチャンピオンズ制覇だ。言葉が見つからないが、今はとてもいい気分。
自身は、チャンピオンズの決勝が行われる数日前からそわそわしてきて、いよいよ迎えた当日。地上波で放送があるというので、早起きも苦にせずテレビで観戦した。試合は、前半から堅い展開。決勝の相手・アーセナルの守備も相当堅く、隙がない状態である。加えてFWアンリやユングベリには何度かチャンスを作られていた。
しかし、バルサも徐々にペースを握り始め、前半18分にロナウジーニョのスルーパスに抜け出したエトーが、GKレーマンと1対1となりファウルを受け転倒。こぼれ球をジュリが押し込んでバルサが先制したのだが、プレーは止められGKにレッドカードが出された。ゴールも取り消された。バルサは数的には有利になったが、相手は今季守備が相当堅いアーセナルである。守りに意識が集中してゴール前をガチガチに守ってくるはずだ。余計に点は取りにくくなった。
そうこうしていたら、後半37分、アーセナルがFKから先制してしまった。嫌な予感的中。これはややこしいことになった。早いうちに同点にしておかないと、焦りでバルサ本来の攻撃力が発揮できなくなるおそれがある。前半は0-1で終了。すっきりしない。
後半頭からエジミウソンに代わってイニエスタが登場。後半15分にはファン・ボメルに代わってラーション。後半26分にはオレゲールに代わって攻撃的なベレッチが投入された。そしてその交代が徐々に実り、徐々にバルサの攻撃が活性化された。バルサのピンチにはGKのバルデスが見事なセーブで貢献した。
もう、いい加減に点を取らないとやばいと思っていた後半30分過ぎ、イニエスタのパスを前線のラーションが角度を変え、左サイドを駆け上がっていたエトーに絶妙パス。エトーはこれを右足に持ち替えてGKのニアサイドにシュート。見事に決まった。エトー、君は素晴らしい。ラーションも素晴らしい。イニエスタも素晴らしい。これで気分が楽になった。その後はバルサがさらにボールをコントロールし、アーセナルゴールに迫っていく。
そして後半35分、さらなる歓喜が訪れた。ベレッチ→ラーション→ベレッチと渡って、ベレッチがエリア右から強烈なシュート。これがGKの股間を見事にすり抜け、ゴールが決まった。ベレッチ、君は大変素晴らしい。またまたラーション。君は素晴らしすぎる。思わず、大声で訳の分からないことを叫びながら、手をたたいて喜んでしまった。
あとはバルサ得意のボール回しをすればよい。無理して攻める必要はないのだ。案の定、選手達はよくわかっているもので、無理せずボールを回して時間稼ぎ。ロスタイム3分も無事過ぎて、見事バルサの優勝が決まった。すぐに放送が終わってしまったので、感激の表彰式などが見られなかったが、一部をネットの動画で見ることが出来た。キャプテンのプジョルが“ビッグイヤー”(チャンピオンズの優勝カップ)を掲げる瞬間は鳥肌ものだった。
さて、これで1つ楽しみが増えた。12月に日本で開催される。クラブ・ワールドカップ(旧トヨタカップ)にバルサがヨーロッパ代表として来日するのだ。ぜひ、見に行かなくては。
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