日本代表vsトリニダード・トバゴ代表 ○(2:0) ― 2006/08/12 12:31
就任前から何かと話題になった日本代表オシム監督と選手たちの初陣、トリニダード・トバゴ戦を見に行ってきた。代表合宿が始まってまだ3日ぐらいなので、チームはまだ発展途上。オシム監督は、本来なら試合をしたくなかったようだが、既にマッチメークされていたのでしょうがない。しかし、自分達には、わくわくドキドキする瞬間がやってきた。心配された台風7号も、関東地方から離れつつあって雨も止んでいる。
キックオフ2時間前に国立競技場に到着。スタジアム周辺は、人は多いが、何となくのどかな雰囲気である。集まってくる他の観客たちも、ワールドカップ予選の時のような気合いの入り具合が感じられない。次のワールドカップはまだまだ遠いし、アジアカップもまだ先だ。今日は親善試合、見ている方も余裕があるのだろう。スタンドに足を踏み入れる。両ゴール裏席は既に人で埋まっていたが、メイン&バックスタンドの指定席エリアはまだ空いていた。
さて、今回は一眼レフデジカメを購入したのでその撮影が忙しくなるはず。動画はフジのコンパクトデジカメで撮影することにしている。スタジアムにいる観客の声援や拍手が大きくなり、選手たちが勢いよくピッチに駆けだしてきた。試合前のアップだ。選手たちはホーム側中央に1列に並び、メイン&バックスタンドに手を挙げて応える。いつもの光景だ。
しかしその直後、いきなりミニゲームが始まった。3色のビブスをつけている。今まで見たことのないアップの始まり方。新鮮である。直前の代表合宿では、7色のビブスをつけて練習していたというから、3色ならアップなのだろう。しばらくアップが続いた後、ストレッチ。終わったらミニゲーム。その後、少しパス交換をしたかと思ったら、選手たちはすぐに控え室に戻ってしまった。結局、いつも見慣れたシュート練習はなかった。
おなじみFIFAのアンセムで選手入場。いつもながら血の騒ぐ瞬間である。観客は青色のタオルやJFA特製の扇子を掲げて選手を迎えた。観客は47,482人。ほぼ満員だ。今日の観戦記念プレゼントは青色&白色・JFA特製の扇子だった。暑いので気の利いたおみやげである。トリニダード・トバゴの国家独唱の後、日本国国家の独唱。今日は歌手の小柳ゆき。アナウンスがあるとスタジアムはどよめいた。
前半キックオフ。日本はダイレクトパスを多用してトリニダード・トバゴ陣内に攻め込む。選手の動きもいい。トリニダード・トバゴの選手はボールキープに優れているが、日本選手が足でかき回している感じだ。ジーコ監督の時とは、特に前の方でのスピード感が違う。布陣は中盤がダイヤモンド型の4-4-2らしい。しかし、すぐに選手たちがポジションチェンジするので大変わかりにくい。一応先発は、GK川口、DFは左から駒野、坪井、闘莉王、田中隼磨。MF底に鈴木啓太、その前左に三都主、右に長谷部、トップ下に山瀬。FWは我那覇と田中達也の2トップだ。
トリニダード・トバゴにはほとんどチャンスがなく、日本もチャンスを決めきれなかった前半17分。Pエリア外で得たFKを三都主が直接たたき込み日本が先制。1-0に。三都主がオシムジャパン初ゴールをゲットした。日本はその後も攻め込みながら、前半22分。駒野からの浮き球をDFラインの裏に飛び出した三都主が受け、ループシュート。これが見事に決まって2-0。幸先の良い滑り出しだ。三都主は今日2ゴール。存在感を見せつけた。
その後は日本選手の運動量が次第に落ちてきて、トリニダード・トバゴにボールをキープされる時間が続くようになった。とは言え、日本のピンチはほとんど無かった。日本選手で動きがいいのが、トップ下の山瀬と中盤底の鈴木啓太。どこにでも顔を出してくる。そして、闘莉王はよくボールを跳ね返していた。前半終了。
後半開始も、メンバー交代はなし。運動量も次第に落ちてきて、前半最初のようなダイレクトのコンビプレーは、あまり見られなくなってきた。選手のコンディションもあるのだろう。それでも一進一退、ほぼ互角の攻防が続く。にわか雨も時折降ってきた。後半11分、山瀬に代わり小林大悟が入る。後半16分には、けがの坪井に代わり栗原が入る。後半21分には、我那覇に代わり待望の佐藤寿人が入った。後半29分、長谷部に代わり中村直志が入った。
そして後半33分。久々に日本のダイレクトプレーが続いてゴール前まで迫り、中村のシュートのこぼれ球に佐藤寿人が詰めたがGKに止められた。惜しかった。後半36分には、田中達也からのパスに反応した佐藤寿人だったが、トラップがほんの少し長く、GKにキャッチされた。これも惜しかった。後半41分、三都主に代わって坂田が入る。
ロスタイムは4分だったが、そのままのスコアで試合終了。オシムジャパンの初陣は2-0の勝利であった。準備期間が短い割には、選手たちはよく頑張っていたように思う。これからのオシムジャパンの活躍に期待したい。「90分間考えて走るサッカー」はこれからの課題だろう。試合終了後の選手たちによる場内1周&あいさつも良かった。
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