サンフレッチェ広島vsFC東京 ○(5:2)2006/10/15 20:49

 J1リーグ第27節、サンフレッチェ広島vsFC東京戦は5-2でサンフレッチェ広島の逆転勝ち。FC東京はJ1順位表ですぐ上の相手。おまけに前節は勝利したとは言え、調子を落としている相手だ。J1残留に向け、どうしても勝ち点3を取らなければならない一戦だったが、勝てて良かった。

 立ち上がりはFC東京のペースで始まった。サンフレッチェは自陣でパスミスを繰り返し、ファールを取られ続ける展開。運動量が少なく、ボールも動かない。いやな流れが続く中、前半9分、CKのこぼれ球をジャーンに決められ失点。0-1に。その後、前半13分にも梶山にPエリア外からシュートを打たれて連続失点。早くも0-2になった。前半20分までで3失点したホームの川崎戦が脳裏に浮かんだ。

 次失点したら負けるだろう。スタジアムは思い雰囲気に包まれ、気分は最悪だ。1点ならまだしも立て続けにもう1点とは…。内容も極めて悪い。「もう帰った方がいいかも…」と思ったぐらいだ。しかし前半21分、DFラインを抜け出した佐藤寿人が柏木のクロスを合わせてゴール。1-2に。スタンドから見てオフサイドかと思ったがラッキーだった。その後は両者交互に攻め合いつつ一進一退の展開が続き、前半終了。

 後半は一転してサンフレッチェのペース。負傷の駒野に代わって入った李漢宰が右サイドで度々フリーになり、ゴールに迫っていく。決定的なクロスを上げ続け、後半18分にはクロスの折り返しをウェズレイが押し込んで2-2の同点に。その後も、敵陣深く入り込み、押せ押せの展開になった。その2分後には、そんな流れに乗って李漢宰が3-2となる逆転ゴールをたたき込んだ。控えで途中出場組のハンジェだったが、今日は素晴らしかった。得点だけでなく、自身の豊富な運動量がチームに伝染したみたいだった。

 後半26分には、森崎浩司がゴール。4-2に。スタジアムは前半とは一転して明るいムードに包まれている。その後もサンフレッチェがボールを支配し、攻め続ける展開が続いた。後半30分を過ぎるとFC東京の運動量が落ち、さらにサンフレッチェのサッカーが良くなった。攻守の切り替えも早く、攻撃時には何人もがゴールに迫っていく。見ていてわくわくするような攻撃だ。

 ロスタイムには、決定機を外していたウェズレイのゴールが決まり、5-2に。前半はどうなることかと気をもんだが、後半は一気に盛り返して、終わってみれば大勝。貴重な勝ち点3をゲットした。これで通算の勝ち点は30になった。残り試合は7。まだまだ安心とは言えないが、明るい希望も見えてきた。

 これからは降格圏内のチームとの対戦がある。そこでは絶対に負けてはならない。下位チームに3勝できれば、残留はほぼ確定できるのだが。。