ドイツ戦とマルタ戦2006/06/08 22:11

 福島のJヴィレッジで行われた国内合宿も終わり、開催国ドイツに向かった日本代表。ワールドカップ本大会までの実戦2試合、ドイツ戦とマルタ戦が終わった。結果はドイツ戦が2-2のドロー。マルタ戦は1-0勝利だった。

 今回のワールドカップ開催国で過去に優勝も3回、サッカーの伝統国であるドイツを相手にかなり善戦した試合内容は評価される。先制点の場面、ドイツのボールを奪ってからの鋭いカウンター攻撃は目を見張るものがあった。2点目は高原の個人技が良かった。しかし、セットプレーからの2失点はいただけない。わかっちゃいるけどパワープレーで押し込まれてFKやCKを与え、そこから失点する。本大会までに何とかしてほしい。

 FIFAランク125位と19位の日本。明らかに実力の劣るマルタ代表との試合であったが、内容は乏しかった。前半開始早々、マルタを相手ゴール前に押し込み玉田のゴールで幸先良く先制したまでは良かったが、その後はマルタが引いてゴール前のスペースを消してしまったので日本の攻撃は沈静化。逆に、時折マルタが繰り出すカウンター攻撃は日本ゴールを脅かしていた。

 後半も似たような展開。途中から4バックにしてもいい流れは戻らなかった。結局1-0で試合終了。マルタ相手にゴールラッシュで締めくくる、当初のもくろみは崩れた。原因は色々考えられるが、コンディション不良やドイツ戦後の気の緩みがあったのだろうか。内容は乏しかったが、今日が初戦のオーストラリア戦でなくて良かったと考えればいい。

 ワールドカップの開幕まであと1日。日本の初戦オーストラリア戦まであと4日。もう間もなくだ。これから夢のような1ヶ月が始まる。

ドイツワールドカップ最終メンバー発表2006/05/16 22:23

 キリンカップの2試合が終了し、15日に最終メンバーの発表があった。ジーコ監督の人選は、過去に行われた公式戦の実績や貢献度などを重視すると言われていたため、発表を聞いても大して驚かなかった。当確と言われていた久保が落選し、巻が入ったのは「そりゃそうだ」と思った。

 残念だったのは松井。フランス1部リーグのル・マンで売り出し中のテクニシャンである。フランスで地元民をうならしているプレーを、ぜひワールドカップの本大会でも見てみたかった。招集人数に限りがあるので、しょうがないか。

 応援している佐藤寿人の落選も残念であった。ただ、寿人の場合は可能性はほとんどなかったようだ。ジーコ監督の選考基準を考えると、タイプ的にも似ている大黒の前に入ることは厳しかった。これはしょうがない。つくづくタイミングの難しさを感じてしまう。

 選ばれた選手には、選ばれなかった選手の分まで頑張ってほしい。選ばれた選手達が100%の力を出し切ってチームもまとまれば、日本もきっと予選リーグは突破できると思う。本大会まで残り少ないが、代表合宿やテストマッチで連係などを深め、日本のチーム力を高めていってほしい。

「キリンカップサッカー2006 -SAMURAI BLUE 2006- 日本代表vsスコットランド代表 △(0:0)」2006/05/14 22:26

 関東地方は雨。予報では終日降り続くということで少々残念である。しかし、試合のある埼玉スタジアム2002は、メイン&バックスタンドに屋根がかかっており、何とかなりそうではある。自分のシートがちゃんと屋根の下にあればいいな、と思いながらスタジアム着。相変わらず冷たい風が吹き、雨が降っているが、屋根はぎりぎりセーフだった。嬉しい。

 埼玉スタジアム2002は、これで2度目。マイ・シートはホーム側1F席のコーナーフラッグ付近、前から10列目だ。サッカー専用スタジアムなので、ピッチが本当に近い。アップが始まると選手はすぐ手の届く先にいるように見える。いつも思うが、いいスタジアムだ。広島にもこんなスタジアムがあればいいな、と思ってしまう。

 今日はワールドカップ本大会前、最後の国内代表戦だ。そのため、試合前のピッチでは気球を使った壮行イベントが開催された。山本寛斎氏プロデュースらしい。気球にぶら下がったのは、元オリンピック体操選手の池谷幸雄氏、タレントの袴田吉彦氏、俳優の照英氏、南海キャンディーズのしずちゃん。大きな気球に乗ったのはテリー伊藤氏とのことだ。

 スタジアムにFIFAアンセムが流れると両チーム選手の入場。スタンドは総立ちで、おみやげにもらったブルーのフラッグを掲げて選手を迎える。毎度のことだが、この曲を聴くと血が騒ぐ。ワクワクしてくる。国歌の独唱は、日本が郷ひろみ氏。スタンドが大きくどよめき、歓声に包まれた。歌の後に、ジャケットの内側にあるマークを見せるパフォーマンスをした時が一番盛り上がった。

 さて、このキリンカップ。ワールドカップ本大会の代表選手発表を2日後に控えてはいるものの、ジーコ監督の中では既に決定済みのようだ。そのため、この試合で代表選考が変わる可能性はほとんどなさそうである。そのため、今日は国内組の強化試合という位置づけなのか。何となく殺気だったものもなく、試合に入っていった。

 対戦相手のスコットランド代表は、先日のブルガリア戦で5-1と大勝している。最近は国際舞台で低迷しているが、さすが歴史と伝統のあるヨーロッパの中堅国らしく、選手達は強くてうまい。しかし、今日のスコットランドはキリンカップの優勝を意識しているためか、コンディションの低下を心配しているためか、前からガツガツ攻めてこない。しっかり守ってカウンターを仕掛ける省エネサッカーだ。

 日本は、先日1-2で敗れたブルガリア戦の反省から、前半立ち上がりから慎重に試合に入る。試合が進むにつれて、日本が徐々にボールをキープするようになり、連続攻撃を仕掛けていく。しかし、ボールは持っているものの、シュートが少ない。そうこう思っていたら、前半24分、加地がポスト直撃のシュートを打った。惜しかった。

 その後も日本がボールを持ち攻めていくが、今日の2トップ・久保、玉田はほとんどシュートを打てない。あまり前線で起点にもなれず、存在感も薄いのだ。ちょっと歯がゆい感じ。後半43分には、この日復活のパフォーマンスを見せていた小野が、Pエリア前から得意の足技を見せながら相手DF陣を次々とかわし、シュート。ゴールかと思ったが、GKにはじかれた。残念だったが、目の前でテクニックを見せてくれた。素晴らしい足技だ。

 0-0でハーフタイムに。後半もメンバー交代はなし。後半1分には、中沢が相手選手との競り合いでひじが入り、負傷。担架で運ばれ、坪井に交代した。中沢の負傷でスタジアムに緊張が走ったが、どうやら深刻なケガではなかったらしい。ひと安心。後半16分には、この日調子の上がらない久保に代わって巻が入る。

 後半28分には、佐藤がトップ下の遠藤に代わって入った。玉田がトップ下に下がるのか。後半40分には、玉田のシュートも枠をとらえられず。後半45分には、佐藤がもらったFKを三都主がシュートするがGKにはじかれる。そのまま0-0で試合終了。懸念された4バックの守備は無失点で合格点。攻撃陣はシュートを15本打ったものの無得点。引いた相手を崩せず残念であった。

 さて、月曜日に発表されるワールドカップ本大会のメンバー発表。どうなるかな。

エクアドル戦2006/03/31 22:30

 昨日、大分で開催されたエクアドル戦は1-0で勝利。決勝点は後半30分過ぎに投入された我らが佐藤寿人が気持ちよく決めてくれた。三都主の低いクロスに寿人がDFを振り切ってニアに走り込み、ゴール前でインサイド・シュート。サンフレッチェでもよく見せてくれる、寿人の最も得意とする形のゴールだった。

 寿人はワールドカップ本大会23人のメンバーに入れるだろうか?招集歴が非常に浅い寿人なので、FWの代表選手の中では最も下に位置しているはずだが、ジーコ監督には強烈な印象を残したはずだ。入って欲しいというか、是非とも入れて欲しい選手である。

 前回、4バックで臨んだボスニア・ヘルツェゴビナ戦でいろいろな課題が出たが、今回は3バックで通した。課題の修正という面では物足りないが、比較的安定した守備をしていた。エクアドルの選手のコンディションが万全でないし、主力もいなかったのでよくはわからない。システムですべて決まるはずはないのだが、これまで見てきた感じでは3バックの方が戦いやすそうに見える。

 次の強化試合は、5月上旬開催のキリンカップ2試合。その後、本大会登録選手の発表となる。いよいよ残り少なくなってきたな。

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦2006/03/02 22:55

先日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦は2-2のドロー。もやもやとすっきりしない印象の試合だった。試合会場がワールドカップ本大会1次リーグで使用するスタジアムで、国内の試合では集まりにくい欧州組を招集・先発させて臨んだ試合だったのだが…。

 FIFAランク65位、ワールドカップ欧州予選で3位となって予選敗退の国に、試合後半は完全に主導権を握られ攻められ放題。せっかくの先制ゴールであげた1点も守りきれなかった。三都主の裏を狙われてクロスも上げられまくっていた。後半は相手のボール回しに翻弄されていたのが悔しい。日本がやりたいサッカーである。選手達も後半は戸惑いながらプレーしていたようだ。

 日本からの長距離移動で国内組のコンディションが悪い点を差し引いても、対戦相手はベストメンバーではないし、もう少し楽に勝たなければいけなかったのではなかろうか。これでは、先日アルゼンチンを3-2で撃破したクロアチアには勝てる要素がないと思う。

インド戦2006/02/23 20:42

 昨日のインド戦は6-0で大勝。相手とは力の差が歴然としているので当然とも言える結果だろう。しかし特に前半の内容はあまり良くなかった。圧倒的にボールを支配してゴール前にクロスや縦パスを送るのだが、ことごとく跳ね返されていた。FWの久保は運動量が少なく、巻との連係も良くない。止まってボールを受けることが多いためか、インドDF陣に読まれていた。

 また、相手が弱すぎたためか集中力も低下していて、DFライン付近でパスミスを連発していた。前半の得点はインドのミスに乗じた1点のみ。少なくとも3点は入れて早々に試合を決めてほしかった。

 後半はインドの集中力が切れたようで、日本の得点ラッシュに。Pエリア前でボールがつながり、次々とチャンスの山を築く。インドは手も足も出ないといった状態になった。

 そして後半30分から投入された佐藤寿人である。後半34分には久保のゴールをアシスト。さらにその4分後には後方からの加地のパスをうまく処理して左足でゴール。やった、待望の代表初ゴールだ。寿人らしい素早い反転→抜け出しから放たれた美しいゴールだった。

 今日はゴールラッシュだったので寿人の1ゴールはあまり目立たなかったのが少々残念ではあるが、とりあえず結果は出した。しかし次回はあるのだろうか? 欧州組の招集される2/28アウェーのボスニア・ヘルツェゴビナ戦はひとまずお休みである。3/30のエクアドル戦にはまた招集してほしいものである。

フィンランド戦2006/02/19 20:40

 先日のフィンランド戦、2-0で今年初勝利となった。先週のアメリカ戦とはがらっと変わって立ち上がりから日本がボールを支配していく展開。フィンランドは自陣に引きこもり攻撃意欲はほとんどない。日本もPエリア付近までは攻め込むのだがそこから先はクリアされまくりでシュートに持ち込めない。

 後半になるとボールも回り始め、小笠原から久保が先制。その後は、GKの位置を見て小笠原の超ロングシュートが入り2-0。後半27分から投入された佐藤寿人がこれまた途中出場の駒野のクロスのこぼれ球をシュート。惜しくもクロスバーをたたいた。思わずTVの前で声を出してしまった。残念。

 結局、2-0のまま試合終了で勝利。フィンランドが弱すぎたのかピンチもなかった。その割にはチャンス(決定的なシュート)もあまり多くなかった。応援している佐藤寿人もイマイチ生かされていない。もっといいタイミングでパスが出ればいいのだが…。

 あとは水曜日のインド戦。寿人もここで結果を出さないと代表生き残りは厳しくなる。

アメリカ戦2006/02/12 20:37

 いよいよワールドカップイヤーの日本代表が始動した。1月下旬の宮崎合宿の後、アメリカ合宿、今季初のアメリカ代表戦と消化した。試合は2-3で敗戦。結果は1点差だったが、内容では惨敗だった。

 アメリカチームとのコンディションや試合勘の差はあったものの、前半で既に0-2。内容的にはもっと差がついていた。ジーコ監督がこだわった久保のワントップのシステムに、選手たちが無理に合わせている感じでやりにくそうであった。

 選手交代をした後半からはボールも回り始め、日本のサッカーができ始めた。サンフレッチェから代表初招集された佐藤寿人も出場して期待していたのだが、まだまだ連係面などに課題がありそうだ。

 次戦はホームでのフィンランド代表戦。その後はホームのアジアカップ予選インド戦。選手のコンディションや連係面も上がってくると思うので内容と結果には期待したい。しかし、国内組の新参者にとって、残されたアピールの機会は少ないのだ。